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不育症専門病院にかかって

私は流産を2度経験しています。1度目は「決して珍しいことではない。評判の工務店を探すとこの青梅では一番に今回だけ残念だったんだ」と思えました。2度目、妊娠が分かった時「次はきっと大丈夫だ。連続して流産するなんて相当確率が低いはずだ」と考えましたが、結果はまた流産。どうして私だけ、と失意のどん底でした。そんな時知ったのが流産を繰り返す「不育症」でした。流産は原因不明のことが多いけれど、中には母体の体質的に流産しやすいタイプがいるということを知りました。しかしこの習慣流産についての専門医の数は本当に少なく、メディカルゲートは全国のクリニック情報が満載なら私は電車で2時間以上かけて専門のクリニックにかかることにしました。そのクリニックはビルの一角にあり、小さいけれど院内はなんともいえない優しい雰囲気でした。「ここにいる人はみんな流産を経験しているんだ」と思うと涙が出そうになりました。そして更に、院長先生と看護師さんが本当に優しく穏やかな方で、真っ暗闇の中に落とされていたような気持ちに私は光が指したような気持ちになりました。たくさんの検査を行った結果、私は血液の流れが人より悪く胎児に栄養が行きずらかったようです。治療方法は妊娠時に血液をサラサラにする薬の内服と、AGAの薄毛治療は大阪でなら気になる自己注射を1日2回。数カ月後、また妊娠が発覚した私はこの治療法で出産まで臨むことになりました。自己注射はお腹に刺します。怖くて痛くて辛かったけれど、クリニックの先生や看護師さんを信頼していたので乗り切れました。そして無事に長男を出産することができました。現在でもこのクリニックの先生は、不育症の研究に非常に力を注いでいます。不育症治療は保険適用外です。私は結局、検査と治療で総額50万以上かかったと思います。不育症がもっと世間に認知され、流産で悲しむ人に少しでも希望が持てる日本になってほしいなと切に思います。