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後遺症診断書作成のための準備事項
交通事故や労災事故による怪我で「症状固定」と診断され、後遺症診断書の作成を依頼する際、その内容が後遺障害等級認定に大きく影響するため、事前の準備が非常に重要です。医師が診断書を正確かつ適切に作成できるよう、患者自身も積極的に情報提供を行う必要があります。ここでは、後遺症診断書作成のために準備すべき事項を具体的にご紹介します。まず、最も重要なのは、自身の残存症状を詳細に把握し、具体的に言語化できるように準備しておくことです。単に「痛い」「しびれる」という漠然とした表現ではなく、以下の点を明確にまとめておきましょう。・痛みやしびれの部位:体のどの部分に症状が出ているのか。・症状の性質:ズキズキする痛み、ジンジンするしびれ、焼けるような感覚など。・症状の程度:痛みを10段階で評価するならどのくらいか。・症状の頻度:常に症状があるのか、特定の動作時だけなのか。・症状の増悪・寛解因子:どのような時に症状が悪化し、どのような時に軽減するのか。・日常生活への影響:症状によって、どのような動作(例:洗濯物を干す、料理をする、歩く、座る、寝るなど)が困難になったのか、仕事にどのような支障が出ているのか(例:重いものが持てない、長時間パソコン作業ができないなど)。これらを日頃からメモしておき、医師との面談時に具体的に伝えることで、医師が診断書に正確な情報を盛り込むことができます。次に、これまでの治療経過に関する資料を整理しておくことも有効です。診察券、紹介状、これまでの診断書、薬の処方箋、そして受けた画像検査(レントゲン、MRI、CTなど)の記録や報告書など、手元にある関連資料を確認しておきましょう。特に、神経学的検査の結果や、関節可動域の測定結果など、客観的な所見を示す資料は重要です。これらの資料は、医師が診断書を作成する際の参考となるだけでなく、後遺障害等級認定の審査機関に提出する際の重要な証拠ともなります。また、もし複数の医療機関を受診していた場合は、それぞれの医療機関での治療内容や診断結果を時系列で整理しておくことも役立ちます。