私の平穏な生活が崩れ去ったのは、今からちょうど2年前の夏のことでした。最初は背中の片側にチクチクとした違和感を覚えた程度で、虫に刺されたのかな、くらいに軽く考えていました。しかし、2日後にはその場所が燃えるように熱くなり、鏡で見ると赤い湿疹が帯状に広がっていました。病院での診断は典型的な帯状疱疹。すぐに薬を飲み始め、1週間もすれば水ぶくれは乾いてかさぶたになり、皮膚の見た目は元通りになりました。ところが、本当の地獄はそこから始まったのです。湿疹が消えたはずの場所に、今度は電気を流されたような、あるいは熱い針で何度も刺されるような激痛が居座り続けたのです。これこそが、医師から説明を受けていた帯状疱疹の後遺症、帯状疱疹後神経痛でした。朝起きてから夜眠るまで、一瞬たりとも痛みが消えることはありません。一番辛いのは、柔らかいシャツが肌に触れるだけで、叫び出したくなるほどの痛みが走ることです。この不快な感覚のせいで、外に出ることも億劫になり、大好きだった散歩も諦めざるを得なくなりました。夜も、痛みで何度も目が覚めてしまい、睡眠不足から精神的にもボロボロの状態が続きました。周囲の人からは「見た目は元気そうじゃない」と言われますが、この目に見えない痛みの孤独さは経験した人にしか分かりません。後遺症との戦いの中で、私はいくつもの病院を回り、ペインクリニックという専門の場所に出会いました。そこで処方された薬を飲み、定期的にブロック注射を受けることで、ようやく痛みのレベルを10から4にまで下げることができました。完治ではありませんが、痛みを「管理」しながら生きる術を少しずつ身につけています。私のこの2年間の経験を振り返って言えることは、帯状疱疹の痛みは我慢してはいけないということです。初期の段階で「痛い」と声を上げ、徹底的に治療することが、私のような後遺症に苦しむ人を減らす唯一の道だと思います。今は、再発への恐怖を抱えながらも、同じ不自由さを抱える仲間たちとオンラインで情報を共有し、励まし合うことが心の支えになっています。後遺症は私の身体の一部になってしまいましたが、それに支配されない人生を歩もうと、今日も深く呼吸をして一歩を踏み出しています。
刺すような痛みが消えない私の帯状疱疹後遺症日記