1年前の冬、私は人生で初めてマイコプラズマ肺炎に罹患しました。最初は少し喉が痛む程度の些細な始まりでしたが、3日が過ぎた頃には、胸の奥を引き裂かれるような激しい咳に襲われるようになりました。夜も眠れないほどの咳が続き、熱は40度近くまで跳ね上がりました。入院治療を受け、抗生剤の点滴によってようやく熱は下がりましたが、退院した後の私を待っていたのは、以前の自分とは明らかに異なる肺の不自由さでした。これがマイコプラズマ肺炎の後遺症なのかと、愕然としたのを覚えています。まず、以前は当たり前にできていた10分程度のウォーキングをするだけで、肺が締め付けられるように痛み、激しく息が切れるようになりました。階段を上る際は、2階にたどり着く頃には肩で息をするような有様でした。また、咳そのものは治まったはずなのに、電話で少し長く話したり、冬の冷たい外気を吸い込んだりするだけで、喉の奥がムズムズして咳き込んでしまう感覚が消えませんでした。病院の先生は「肺の組織が元通りに修復されるには、外から見える以上に時間がかかるのです」と説明してくれました。レントゲンで見れば影は消えていても、肺の細胞レベルではまだ戦いのごみが残っており、組織が硬くなっているのだそうです。私はその後、半年間ほど吸入ステロイド薬を使い続け、同時に自宅で深い腹式呼吸を繰り返す練習をしました。少しずつ、本当に少しずつですが、肺の中に空気が入っていく感覚が戻ってきました。発症から1年が経過した今、ようやく以前と同じように深呼吸ができる喜びを噛み締めています。しかし、今でも無理をすると胸のあたりに違和感が出ることがあり、マイコプラズマ肺炎が肺に残した爪痕の深さを痛感しています。この経験から私が伝えたいのは、肺炎は熱が下がれば完治ではないということです。肺は非常に繊細な臓器であり、一度激しいダメージを受けると、その後の日常生活に静かな、しかし確実な影響を及ぼし続けます。自分の肺の状態を過信せず、長い時間をかけて回復を見守る姿勢が、後遺症と向き合うためには何よりも大切でした。あの日奪われた呼吸の自由を、1日1日取り戻していくプロセスは、私にとって生命の尊さを再確認する時間でもありました。
私が経験したマイコプラズマ肺炎と肺の不調