今からちょうど1年前、私は自宅のわずかな段差でつまずき、尻もちをついた瞬間に背中を突き抜けるような衝撃を感じました。診断の結果は第12胸椎の圧迫骨折で、数週間の入院と硬性コルセットによる固定生活を余儀なくされました。医師からは3ヶ月ほどで骨はきれいに固まりましたという太鼓判を押されましたが、私の本当の戦いはそこから始まったのです。退院後、日常生活に戻った私を待っていたのは、歩くたびに腰の深部に響く鈍い痛みと、朝起き上がる時の硬直したような激痛、そして何より以前のような姿勢で真っ直ぐに立てないという身体的なもどかしさでした。これらの後遺症は外見からは全く判別できないため、周囲からサボっていると思われているのではないか、あるいは、いつまでも痛がっている自分がおかしいのではないかという精神的な不安にも苛まれました。しかし、私はこの不自由な身体と生涯共生していくための工夫を一つずつ積み重ねることに決めました。まず最初に見直したのは寝具の環境です。これまでは柔らかい布団を好んでいましたが、沈み込みすぎるマットレスが寝返り時の腰への負担を増大させていることに気づき、適度な反発力のある高反発素材に変えたことで、朝の起き抜けの痛みが劇的に改善しました。また、椅子に座る際は常に腰の隙間を埋める専用のクッションを使用し、背骨のカーブを物理的にサポートするように心がけました。家事の場面でも、前かがみの姿勢が最も腰に負担をかけることを学び、キッチンの作業台に肘をついて重さを分散させたり、柄の非常に長い掃除道具を導入したりすることで、腰椎への直接的なストレスを最小限に抑えました。リハビリにおいては、無理な筋トレは逆効果になるとのアドバイスを受け、深い呼吸に合わせてお腹の深部にある腹横筋を意識する緩やかなストレッチを毎日のルーティンにしました。驚いたことに、この地道な習慣を半年ほど継続した頃から、夕方の耐え難い腰の重みが少しずつ和らぎ、以前よりも長く歩けるようになっている自分に気づきました。後遺症としての腰痛は完治という言葉には遠いかもしれませんが、自分の身体の癖を深く知り、生活環境を細かく整えることで、以前のような活動的な毎日を少しずつ、しかし確実に取り戻せるのだと確信しています。
圧迫骨折の後遺症と闘う私の日々と工夫の記録